北海道の体験型旅行

こんにちは。悠悠北海道の高橋です。12月号のテーマは「北海道の体験型旅行 Vol.160」です。
(*本メールマガジンは、悠悠北海道のクライアント様向けに毎月お届けしている報告兼情報発信です)

多くの方々が気にされている中国の影響についてです。

<中国の影響1 全国的な11月下旬の状況>
・中国と衝突:台湾有事
・渡航控えて
・50万席の航空券のキャンセル
・中国での日本のイベント中止
・水産品輸入再禁止
・パンダ引き上げ
・関西打撃大 など
憶測記事を含め、マイナスイメージが交錯した時期でした。

あくまでも現状からですが、結論を述べますと、
(*何か悪いことが起きても不思議ではありませんが)

<中国の影響2 北海道の現状>
中国各都市~新千歳空港の定期就航便は以下から運行中
  北京市、天津市、上海市、西安市、深セン市、成都市、香港
  *成都便は中止を発表済み
・11月:1日6便(上海2、香港2、他2)
・12月:1日10便(上海4、香港3、北京1-2、他1-2)へ増加
→北海道は、関西に比較して影響は限定的です
 (*そもそも関西は万博の影響で国際線就航便数増、団体客増、ホテル価格上昇の反発
   中国問題に限らない実情も中国に寄せた報道か。

<中国の影響3 国際便の増加>
 12月:北海道への国際線定期就航便は1日に40便(新千歳、函館、旭川、帯広空港の合計)
 11月比:+7便(18%)
 特徴的な増加
  ・東南アジア:4便→8~9便(特にタイが増えています)
  ・中国   :6便→9便
         *欠航便が1日に1~2便程度で限定的
→「12月20日から2月22日は、北海道は非常に忙しい冬観光になることは変わりなし」
 *1日に40便以上で更にチャーター便がプラス

<中国の影響4 注目点>
1、中国旅遊局傘下の大手旅行代理店は団体旅行を見合わせ→全体の1割影響
2、共産党員及びその家族は個人旅行でも控える傾向→全体の2割影響
3、特に、華北エリア(北京?天津)と内陸エリア(成都)で強く出る可能性 など
→合計で最大3割程度の影響の可能性あり

<中国の影響5 道内の地域別の影響>
・都市部よりも、中国からの団体客を受け入れている温泉地などでキャンセル発生
・長期化により、春節後の対策に苦戦する可能性あり

<影響の総括>
中国からの減少があったとしても
・キャンセル分を他の中国の個人客が購入
・他国からの需要もある
→北海道の冬観光は依然として活況を見込んでいます。

ただ、これまで旅行者が求めていた観光型の「何があるか」という情報から、体験型の「何ができるか」という情報を地域に求めるようになります。これが、「今月号のテーマ:北海道の体験型旅行」です(詳しくは本文を)。 
ところが皆さんのホームページの中身は、「何があるか情報」が多いのではないでしょうか? 体験型観光者が求めるのは「何ができるか情報」です。それをAI検索で求める人が急増しているのです。つまり、探されなくなる=見られなくなる可能性が増えていきます。

「何ができるか」という体験型情報が、旅まえ客に、旅なか客に届くよう、アプローチ手法を打ち合わせませんか?

悠悠北海道は、北海道内の相当数の観光ジャンル、観光エリア、発信数が増えたことで、海外で発信する皆さんのMyLPへの誘導口がたくさんある=ターゲティング対策、アクセス数カウント=分析を進めることができます。また、リアルな地図が使えること、北海道まち歩きの多言語のデジタルマップを海外で発信していることなど、総合的にサポートさせて頂きます。

<フィルターバブルを意識>
一方でこの中国の影響を含め、WEBやSNS全体の傾向にも注意が必要です。
「フィルターバブル現象」とは、アルゴリズムによって個人の興味・関心に基づいた情報が繰り返し流され、似通った情報ばかりに触れるようになる現象です。

最近では「参政党」「参院選」「兵庫県知事選」などの選挙関連情報などでも、一度閲覧すると、同類のニュースばかりが流れ続け、社会現象を引き起こす例が指摘されています。

この結果、多様な視点に触れる機会が失われ、情報が偏りやすくなります。さらに、似た意見同士が交流する「エコチェンバー現象」が起こり、同じ情報や意見が反響し続けることで考えが偏ってゆく傾向があります。

「この店最高!」と誰かが発信すると「日本一!」「こんなの初めて!」、「これが最高!」といった情報が次々に拡散されます。
しかし、実際に訪れてみると期待外れというケースも少なくありません。特にインバウンド客は、厳しく評価するため、日本のSNSに依存していると気づかないまま誤解が広がる可能性があります。

こうしたリスクを回避するためには、常に正しい情報をWEBで発信し続けることが重要です。海外向けランディングページ(LP)の整備も大きな意味を持ちます。

今月号では、この冬を皮切りに「北海道の観光スタイルが大きく変わる」というテーマを取り上げています。体験型旅行に対応するためのヒントを整理しています。ぜひ、今月号とあわせて11月号のメールマガジンも再読いただき、北海道観光の新しい潮流をつかんでください。

今月もよろしくお付き合いください。 悠悠北海道(高橋)  


2025年12月のTaka’s Log 「北海道の体験型旅行」

 1、ATだけでは偏ってしまう北海道観光
 2、バックキャスティングを取り入れる
 3、今の古い観光発想は7割不要になる
 4、北海道の体験型旅行
 5、悠悠北海道の11月データ


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2025.12.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社

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