今、転換点

みなさんこんにちは。悠悠北海道の高橋です。3月号のテーマは 「今、転換点 Vol 163」 です。
(*本メールマガジンは、悠悠北海道のクライアント様向けに毎月お届けしている報告兼情報発信です)

<冬季観光の営業成績と今後の見通し>

1.今冬の観光状況

今年の冬の観光営業は、
 人数・消費額ともに好調
 外国人比率が増加
といった前向きな声が多く聞かれました。

一方で、
 春節後の落ち込みが昨年より早い  という指摘もあります。
さらに、
 3月1日にはイランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖が報じられ、原油先物は3月9日7時時点で100ドルを突破(1週間で54%増)と急騰しています。エコノミストの見立ては「中期化(~3ヶ月)」「分岐(6ヶ月)」「長期化(6ヶ月~)」と分かれていますが、いずれにせよ明るい材料はありません。

2.国際線直行便の動向

特に影響が懸念されるのは、欧州便の観光客です。
東アジアは影響が限定的とされるものの、「有事の際に観光需要が縮む」傾向は無視できません。
直行便の推移(北海道)
 2月 46便/日(韓国19.8 台湾7.4 中国10.7 東南アジア7.5)
 春節 48便/日(韓国21.0 台湾7.6 中国11.1 東南アジア7.9)
 3月 40便/日(韓国17.3 台湾7.0 中国 8.1 東南アジア7.1)

3月に入り、北海道への直行便は平均40便/日。
2月の46便から6便減で、特に
 韓国:-2.5便/日
 中国:-2.6便/日
が目立ちます。
例年、3月以降は本州の桜観光が盛り上がり、北海道は閑散期に入ります。
40便/日からさらに減り、35便/日前後になる可能性がありますが、それでも例年より約5便多い水準で期待が持てます。

    3.北海道観光を支える2つの流れ

    北海道観光は以下の2系統で成り立っています。
    羽田経由
    札幌(新千歳)経由
    現地の魅力が高ければ、どちらの流れも活性化します。
    現在はWEBだけでは情報が不足しがちで、SNSやYouTubeが補完しています。しかし、今後は観光生成AIがSNSやYouTubeを拾わない可能性が大きく、WEB情報の重要性が増します(AI向けの内容必須)。

    特に重要なのは、
    旅前の利用者が抱く「質問・相談内容」を予測し、WEBに回答を盛り込むことです。
    すでに「生成AIを参考に旅程を組む」動きが始まっています。
    日本語だけでなく、多言語での情報発信(日本語サーバでの外国語発信、海外向けサイト)が不可欠です。

    4.搭乗率アップのためのアウトバウンド戦略

      北海道発着便を維持・増便するには、搭乗率の確保が鍵です。
      現在は「北海道に来てもらう営業」が中心ですが、今後は北海道から出る需要(アウトバウンド)も重要になります。
      成田・羽田発が便利で安いという従来の傾向は根強いものの、観光滞在時間を含めた“時間単価”で考えると、道内発の価値が見えてきます。
      例1:新千歳 → 台北(直行・4時間)
       朝便があれば、到着日の午後から観光可能
       帰りも昼まで観光し、夜に新千歳着
       2泊3日で 「3観光日=16時間観光」
       往復6.4万円 → 1観光時間あたり4,000円

      例2:新千歳 → 成田経由 → 上海(乗継含め8時間)
       到着が夕方で、初日はホテル周辺散策程度
       最終日も移動のみ
       2泊3日で 「1.5観光日=12時間観光」
       往復4.8万円 → 1観光時間あたり4,000円

      こう比較すれば、値段が高めの道内発着直行便の価値は非常に高いことがわかります。

      旅行の基本は「目的地(場所)+滞在時間」です。

      今月もよろしくお付き合いください 悠悠北海道(高橋)


      2026年3月のTaka’s Log 「今、転換点」

      1、まさか! ―「疑う力」が必要な時代に
      2、光を弱電に!―根本から変わる時代へ
      3、アホな上司は今も健在!―“苦手上司”が組織を壊す
      4、2月の悠悠北海道データ


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      2026.3.10
      シーダースコミュニケーションズ株式会社

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