観光のターゲッティング

こんにちは。悠悠北海道の高橋です。2月号のテーマは「観光のターゲッティング Vol.162」です。
(*本メールマガジンは、悠悠北海道のクライアント様向けに毎月お届けしている報告兼情報発信です)

今、日本は本当に「空前の観光ブーム」なのか?

■訪日外国人数(入込み数)
 2018年  3119万人 
 2019年  3188万人
 2024年  3687万人
 2025年  4268万人
 →コロナ前を完全に超え、過去最高を更新中

■観光消費額(円ベース)
 2018年  4兆5189億円 
 2019年  4兆8135億円
 2024年  8兆1395億円
 2025年  9兆4559億円(18年比 209.2%)
 → 円安の追い風で“円ベース”では爆発的に増加

■観光消費額(ドルベース)
 2018年  400億ドル 
 2019年  440億ドル
 2024年  565億ドル
 2025年  610億ドル(18年比 152.5%)
 2030年  970?1360億ドル(為替次第)
 → 円安による“見かけの成長”が大きい
 → 実質的な購買力はそこまで伸びていない

ドルベースでは、2018年と2025年の入込数は1.37倍です。同じく消費額は1.52倍。つまり、一人単価の伸びは1.1倍(10%)しか伸びていません。これを円ベースにすると、入り込みは変わりませんが、同じく消費額は2.09倍なので一人単価の伸びは1.526倍(52.6%)になります。日本から見ると52.6%の伸びでも、外国人の財布からは10%の伸びという意識です。

つまり、 円安が終わった瞬間に、消費額は一気に縮む可能性がある ということです。

観光事業者抱える「8つの不安」

1)なぜインバウンド客が来るのか理由がわからない。
  → “偶然の人気”に依存している不安

2)来た理由が偶然なら、減る理由も偶然。
  → 需要の再現性がない

3)東アジア依存のリスク。
  →地政学・外交・経済の影響を受けやすい

4)税負担、価格上昇、円高リスク。
  →宿泊税、出国税、二重価格、料金アップなど円高になれば「日本は高い国」に逆戻り

5)ブームはいつまで続くのか。
  →予測不能な不安

6)インバウンドは税負担はないのだから二重価格は当然。
  → しかし、国内客とのバランスが難しい
 
7)インバウンド向け値上げで日本人客が離れる。
  →“二極化”が進む

8)インバウンドは嬉しいが、本来の顧客は日本人。
  → どちらを優先すべきか迷う

これらはすべて、 「ターゲッティングが弱い」 という一点に集約されます。

インバウンドの勢いはどうなるのか?
結論から言うと 「勢いは続くが、同じ形では続かない」

1、世界的な観光需要は増え続ける
  →人口増加・所得増加・LCC普及で旅行者は増える。
2、日本は「安全、安い、独自文化の魅力が強い
  →円高でも魅力は残る
3、しかし、地域間格差は拡大する
  →東京、大阪、京都、札幌、福岡   ・・・勝ち組
  →地方で、交通力の弱い、宿泊力の弱い・・・苦戦

つまり、 「来るか来ないか」ではなく
「どこに来るか」が変わる ということです。

これからは「ターゲッティング*GEO最適化」が必要です。
*生成AI時代の観光は “検索される”から“AIに推薦される”へ 完全に移行します。

・誰に来てほしいのか
・何を提供するのか
・どのように伝えるのか

これを明確にして、WEBに仕掛け、AIにも人にも選ばれる時代 を迎えましょう。
悠悠北海道は、北海道全体のコンテンツを発信しています。
情報を世界で発信しています。リージョン対策です。
そして、自社のWEB情報を地元情報として、地域内、周辺、広域とつなぐことができます。

この違いは、大きいです。

今月もどうぞよろしくお付き合いください。 悠悠北海道(高橋)


2026年2月のTaka’s Log 「観光のターゲッティング」

 1、なぜ、日本は観光ブームなのか?
 2、観光のターゲッティング
 3、北海道がとるべき4つの戦略
 4、1月の悠悠北海道データ
  *お知らせ


*地域消費を増やすまち歩きのトラベラーが求める「より高度なモノサービス、コトサービス、ヒトサービス」が見えるデジタルマップを準備しませんか。
*掲載についてはお問い合わせください)。

2026.2.10
シーダースコミュニケーションズ株式会社

name

コラム/バックナンバーを読む